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宇宙にいる野口宇宙飛行士とおもいっきり生交信

おもいっきり生交信ヘッダー

平成22年1月19日(火)午後8時より釧路市こども遊学館と国際宇宙ステーションをつなぎ、「宇宙にいる野口宇宙飛行士と おもいっきり生交信!」イベントが行われました!

宇宙との交信イベントは北海道初で、陸別町銀河の森天文台とも同時に交信しました。宇宙ステーションと地上の三元中継は日本初の試みで、途中で通信が切れないよう、会場のみんなが祈っていました!また、野口宇宙飛行士の今期滞在中に5回行われる交信イベントのうち、トップバッターが釧路&陸別の交信でした。

会場風景1 会場風景2

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野口さんが滞在している、「国際宇宙ステーション」ってどんなところ?

前半は、JAXAの荒木秀二先生が国際宇宙ステーションや宇宙飛行士のひみつについてお話をしてくださいました。最初はちょっと難しいかな?と思ったお友達もいたようでしたが、実際に国際宇宙ステーションで撮影された映像が出てくると、みなさんじっとスクリーンに見入っていました。時折、面白いシーンには歓声や笑い声もあがっていましたよ!小学生のおともだちから質問もありましたので、ご紹介します。

講演会

▼宇宙で「たんこぶ」はできますか

できるかもしれません。宇宙には重力がないから、地球のたんこぶより大きくなるかもしれませんね!


▼国際宇宙ステーションに、隕石はぶつからないのですか?

皆さん心配してくださるんですが、人工衛星の軌道には、確かにいろいろなものがあります。 たとえば、人工衛星の残骸(ざんがい)など。 もしかすると当たるかもしれません! 大きなものは、ぶつからないように地上から見張っています。 細かくて地上から見えないようなものは、当たっても大丈夫なように、宇宙ステーションの壁が二重になっています。


国際宇宙ステーションと宇宙飛行士のおはなしを聞くと、いよいよ期待が高まります!

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野口さん、聞こえますか? こちら北海道です!!

午後9時5分。みんなが待ちわびていた瞬間です。NASAから、英語のアナウンスが聞こえてきました。会場も静まり、期待と緊張で胸が高鳴ります。 「Station,This is HOKKAIDO,how do you hear me?(北海道です。こちらの声が聞こえますか?)」 こども遊学館の司会者が英語で呼びかけた直後、スクリーンには手を振る野口聡一宇宙飛行士の姿が!
会場は大歓声に包まれ、みんなが手を振りかえしました!

野口宇宙飛行士1

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野口さん、おしえて!

こうして、宇宙ステーションとの交信がついにはじまりました!事前に皆さんから、野口宇宙飛行士に聞いてみたいことを募集したところ、本当にたくさんの質問をお寄せいただきました!今回は、皆さんを代表して、釧路と陸別の子ども達が直接、野口さんに疑問をぶつけてくれました。野口さんは、質問者ひとりひとりの名前を呼びながら、実験も交えつつ丁寧に答えてださいました!
それでは、質問と野口さんの回答をご紹介しましょう!
(話されたままでなく、少し文章を編集しています)

Q.宇宙食は何が一番おいしいですか?おせち料理は食べましたか?(小学校1年生)

【野口さん】
おせち料理は食べませんでしたが、1月7日におかゆを食べました。(七草粥)前回の滞在ではお餅を持っていって食べましたよ!今回、日本の食べ物は、お茶(日本茶)のパックなどを持ってきました。ストローで飲むんですよ!それから、チョコレートは小さい粒になっていて、こうやって浮かべることができます。
(チョコレートを空中に浮かべてから、口でキャッチしてくれました!)
↓写真は、日本茶のパック

野口宇宙飛行士への質問1

Q.宇宙では、「ひげ」や「かみの毛」は地球にいるときと同じくらいの速さで伸びるんですか?(小学校3年生)

【野口さん】
ひげもかみの毛も、そしてつめも、地球と同じくらいの速さで伸びます。だから、みんなのお父さんと同じように、ひげは毎朝そっています。つめも、きちんと切っておかないといけません。

野口宇宙飛行士への質問2

Q.宇宙にいて、いちばんワクワクすることはなんですか?(小学校6年生)

【野口さん】
地球のいろいろなところが見えることです。札幌や釧路の写真も撮りましたよ!そのうち見ることができると思います。インカやシベリアなど、なかなかいけないところの写真を撮るのがとっても楽しいです!

Q.宇宙ステーションで日本に役立つ研究をしているということですが、実際にどんな研究をしているのですか?子どもでもわかるように教えてください!(小学校4年生)

【野口さん】
いろいろな実験をしています。今、環境問題やエネルギー問題が注目されていますね。そのうえで、たとえば『より性能のいい太陽電池を作りたい』と思ったときに役立つ、非常に小さなサイズの科学技術(ナノテクノロジー)の研究など、みんなの生活に役立つような研究をしていますよ!

Q.国際宇宙ステーションの時間は、どこの国に合わせているのですか?(小学校2年生)

【野口さん】
国際標準時=グリニッジ時間を使っています。今、みなさんのいる釧路・陸別は夜の9時すぎだと思いますが、宇宙ステーションの中は、お昼の12時をまわったところです。

Q.船外で宇宙服を着た着心地はどうですか?(小学校4年生)

【野口さん】
宇宙遊泳のときに着る宇宙服ですが、最初は、ごわごわで機械もたくさんついているので、1人乗りの宇宙船に乗っているみたいな感覚でした。何回も着て活動しているうちに、だんだん慣れてきます。人馬一体(じんばいったい)というんでしょうか、宇宙服と一体になって動けるようになると、とても楽しいです。

Q.人間は他の星に住めるようになりますか?(小学校3年生)

【野口さん】
ぼく達は実際に、宇宙で半年間くらい暮らしています。他の星、たとえば月や火星に可能性が広がったとき、その重力や環境に適応して、人間が住む世界を拡げていけたらすばらしいと思います。

Q.宇宙飛行士として、宇宙から私たち地球にいる子どもたちに伝えたいことはなんですか?(小学校6年生)

【野口さん】
みんなは、特に自然が美しい北海道に住んでいます。宇宙から見ても、本当に美しいなと思います。今度、みんなが宇宙に来たとき、『美しいなぁ』と思えるような自然を守るにはどうしたらいいか、考えてみてほしいなぁと思います。

Q.宇宙ステーションの中で、服は着替えるんですか?(小学校4年生)

【野口さん】
毎日着替えます。宇宙ステーションの中の温度は、いつも大体同じ温度に設定されています。大体22℃度くらいに保たれ、汗はあまりかきません。運動をして汗をかいたときなどは、ちゃんとまた着替えています。

Q.宇宙での生活はいつもどんな感じで過ごしているんですか?(小学校4年生)

【野口さん】
宇宙での生活は、いつも朝6時くらいに起きて、着替え・洗顔・歯磨きをしたあと、ご飯を食べます。それから、地上からのメールで届く今日の仕事についてチェックします。宇宙ステーションでは、学校の朝礼のようなものがあって、その中で地上の管制官ともお話をして、一日の仕事に入ります。実験の調整だったり、船外活動やロボットアームの操作などです。夜はご飯を食べた後、みんなでワイワイしながら楽しく過ごします!

Q.カルタを宇宙でしたら、どのようにならべたらいいですか?(中学校2年生)

【野口さん】
そうですね。ここに、宇宙ステーションでよく使うカードがあるんですが、宇宙ステーションの中では、壁(床)に置けないから、これを空中に浮かべて・・・・
((バシッと野口さんがカードをキャッチ))
このようにつかんでとれば、新しいカルタの遊びができるかもしれないですね!
↓バシッとカードを取る野口さん

野口宇宙飛行士への質問11

Q.宇宙でブランコに乗れますか?(小学校3年生)

【野口さん】
もしかしたら、できるかもしれないね。宇宙には重力が無いから、地球のブランコと同じ動きはしないんじゃないかな。重力が無いので戻って来れなくて、くるくると回るかもしれません。マイクを回してみましょうか!
(野口さんが持っているマイクをくるくる回してくれました!)
ぐるぐるまわって止まりませんね。

野口宇宙飛行士への質問12

Q.1日に初日の出を16回見たら、どんな気持ちになりますか?(小学校4年生)

【野口さん】
国際宇宙ステーションからは1日に初日の出が16回見られて、それは、世界中の人が少しずつ時間をずらし、新年を迎えて、その度に、世界中の人がすがすがしい気持ちで新年への希望と夢を持っていると思うと、とてもうれしいです。国際宇宙ステーションに乗っていると、何回も初日の出の写真をとることができました。

Q.宇宙で、体がなまってしまわないように、トレーニングはしていますか?(藤波 辰爾さん・プロレスラー)

【野口さん】
無重力では、筋肉が弱くなるので、1日1時間半ほど、専用の筋トレマシーンを使ったり、ルームランナーで走ったりします。走るときにバウンドすることで伝わる衝撃が、体には大事なんだそうです。トレーニングで、心肺機能・持久力・筋力を保ちます。藤波さんのように力は出ないかもしれませんが、地上に戻って歩けるくらいの体力は残すように頑張りたいと思います。

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野口さんから釧路・陸別の皆さんへ

最後に、国際宇宙ステーションにいる野口さんから、釧路・陸別の皆さんへメッセージをいただきました。

【野口さん】
今日は、遅い時間までありがとうございました。 宇宙から見た地球は、本当にきれいです。 特に、北海道。今の北海道は雪化粧ですが、本当にすばらしい自然で、こういうところで暮らしている皆さんは、幸せだなぁと思います。 この北海道の美しい姿・すばらしい自然を、次の世代にも伝えて生きたいと思います。 「きぼう(日本の実験モジュール)」をはじめとした国際宇宙ステーションの中で行っている研究が、みんなの生活に役立っているのは知ってくれていると思うけど、これからも日本人宇宙飛行士の活動を応援してくださいね。 そして、「きぼう」の姿を見守ってくださいね。


(最後は「でんぐり返し」をしてくれました!!)


釧路と陸別のみんなで野口さんにお礼を言うと、

「これが終わったら、ぜひ(釧路と陸別に)お邪魔したいと思います」

と言ってくださいました!! 待ってま~す!


野口宇宙飛行士さよなら

野口さん、本当にありがとうございました!
釧路と陸別のみなさんにとって、忘れられない思い出の夜となりました。
残りのミッションも頑張ってください!
釧路からみんなで応援しています!!